漢方薬とは
漢方薬とは、数種類の生薬を組み合わせて作られた薬です。
それに対して、新薬(西洋薬)とは、ほとんどが化学合成されたもので、患者さんのもつ不快な症状について、対処療法的に作用するものです。
西洋医学では、病気の原因(例えば細菌やウィルス、腫瘍など)を悪いものと考えて、
それを取り除こうとします。
炎症が起きたら、抗生剤を投与したり、
腫瘍ができたら、抗がん剤を投与するといった感じです。
東洋医学では、病気を心身のバランスが崩れた結果起こるものと考えています。
ですから、その治療は崩れたバランスを調整することになります。
このバランスを調整するのに、漢方薬を用いたり、針を用いたり、お灸を用いたりするわけです。
漢方薬と民間薬との違い
漢方薬と民間薬は、どちらも生薬を煎じて服用することから、同じものと考えられがちです。
しかしこの二つは実は全く違うものなのです。
漢方薬には、東洋医学独自の理論体系があります。
民間薬は、民間伝承的に伝わってきたものなので、その使用の仕方には理論体系がありません。
その他の違いは、以下のとおりです。
| 漢方薬 | 民間薬 |
| 漢方の理論に基づいて使用される | 経験的で理論がない |
| 多くは複合剤 | 多くは単剤 |
| 処方名がある(葛根湯、八味丸など) | 処方名はない。民間的な俗称で呼ばれている。(ドクダミ、ゲンノショウコなど) |
| 取り扱うには専門的な知識が必要 | 素人にも簡単に扱えるものが多い |
このように、それぞれ違いがあるのですが、生薬の中には、漢方薬にも民間薬にも使用されるものがあります。
両者は薬物の種類というよりも、むしろ使い方に本質的な差があるのです。
